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日本  

柴田 花音

Shigeto Imura

柴田 花音 しばた かのん

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  1. 日本チェロ協会会報 第58号 (2021年12月20日)より

 

1.近況を教えてください 

コロナ禍で戻る事が出来なかった留学先のカナダ・トロントに1年半ぶりに戻ってきました。 到着して一週間程経ち、ようやく時差ぼけがなくなってきました。久しぶりの英語での海外生活に毎日必死に過ごしています。夏には第14回ビバホールチェロコンクールで第1位をいただき、とても嬉しい夏の思い出となりました。 

 

2.チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか? 

元々は姉に倣いヴァイオリンを習い始め、1年ほどして姉のように上手に弾けないことが悔しく感じ始めていた頃、偶然チェロという楽器を知りました。すぐにチェロの音色に惹かれ、そしてさらに女性でありながらとても情熱的な演奏をしているジャクリーヌ・デュ・プレの演奏姿に憧れを抱き、母にチェロを弾きたいと懇願したのがきっかけです。本当のことを言うと楽器の大きさだけでも姉に負けたくなくて、ヴァイオリンよりサイズが大きいチェロを弾くことで、どこか姉に勝ったような気分になりたかったというのもきっとあるかと思いますが… 

 

3.一番ワクワクするときは、どんなときですか? 

留学先や旅先から実家への帰路に着く時ですね。新幹線が名古屋駅に近づいている時はアナウンスされる前に降りる準備が出来ていますし、飛行機を降りて出口に向かう時には早歩きで向かってます(笑) 

 

4.チェロ以外に好きなことはありますか? 

用事が無い時は1日中寝る程寝る事が大好きです。 他には1日の終わりに毎日必ずアメリカのテレビドラマを見る時間も大好きです。1話20分程なので良いリフレッシュになります。 

 

5.チェロ以外に経験した習い事などありますか? 

幼い頃は合気道やフィギュアスケートを習っていましたが、本格的にチェロを学び始めてからはチェロだけです。 

 

6.今後、どのようなチェリストになっていきたいですか 

聴衆の皆様にまるで映画を見ているような気持ちになってもらえる様、曲のもつストーリーを演奏で共有できるチェリストになりたいです。 

 

7.留学先(トロント王立音楽院)の授業、生活などにおける日本との違いは、どのようなところに感じますか?  

学校では一般教養の授業が多い事が大きな特徴だと思います。映画学、政治学や科学の授業等があり、朝から3時間の講義がある時は集中力を保つのが本当に大変です。キャリアマネジメントの授業があるのは自己プロデュースやアピールが当たり前の北米らしい授業だと思います。実際に授業でマネジメント会社にアピールする場面を想定して実演する事もあるのですが、私は自分の事をグイグイとアピールする事は得意ではないので、同級生達の堂々とした姿に毎回「凄いな」と思って勉強させてもらってます。でも自分がそうなるのはなかなか難しいですね…  

トロントは比較的アジアの食品等も手に入りやすく、物価や消費税が日本に比べて割高な事以外では生活面で困る事はありません。今はコロナ禍という事で、外食するにもどこに行くにも毎回ワクチンパスポートと身分証明書の提示が必要です。学校の建物に入る際も毎日入館登録が必要で、エレベーターや教室、練習室の人数制限も厳しく、ソーシャルディスタンスの関係で人数によっては学校のホールで授業をする事もあります。すっかり学校の授業体制も変わりました。 

カナダの方はとにかくお喋りが大好きで、皆さんコミュニケーション上手で、フレンドリーですね。彼らのコミュニケーション能力にはいつも圧倒されます。とにかく知り合いを見つけると必ず話しかけてずっと喋ってるんです。話が尽きないみたいで…ただ練習中でも、こちらの事はおかまいなしに話しかけてくるのは少し困ってしまいますが…(笑)