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藤田 ほのか

藤田 ほのか ふじた ほのか

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  1. 日本チェロ協会会報 第57号 (2021年4月16日)より

 

1.近況を教えてください 

30年近く英国で過ごした後、7年前に帰国しました。ピアニストの姉とヴァイオリニストの妹とピアノ・トリオをもう40年近く弾いていますが、コロナの関係でヨーロッパ在住の妹が来日出来ない事もあり、トリオのコンサートはしばらくお休みにしております。 

現在は、ピアニストの姉とデュオなどのコンサートは開催しています。 

 

2.チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか? 

当時父の仕事の関係でアイルランドに住んでおり、既にピアノとヴァイオリンを弾いていましたのですが、あちらの子供たちは複数の楽器を習っている方が多く、3つ目の楽器をと考えておりましたところ、ある室内楽コンサートでコントラバスを聴き、魅了され、それを習いたいと母にねだりましたが、コントラバスは大きい楽器なので子供の時はチェロから始めるものだと騙され、そのまま始めたのがきっかけです。 

 
3.チェロ以外に好きなことはありますか? 

最近ゴルフを始めました。もともと運動神経がないのと流石この年齢で金属の棒をむやみに振り回したら腕が抜けるかもと思い、最初の1球から先生に事情を話し習っております。 

ゴルフはチェロと共通した部分があると気が付きました。体の使い方は同じ人間ですのでもちろんですが、キャディバッグのサイズ感と重さも似ております。 

チェリストゴルファーあるあると思いますが、その辺にそのまま立てて置くと誰かに倒されないかな?とか、風で誰かのバッグが倒れたのを見ると心臓が止まりそうになったり、車のトランクにキャディバッグを重ねて無造作に入れられるのを見ると未だに胸が痛みます。ゴルフクラブに着いた時、係の方が勝手にゴルフバッグを持って行ってしまうのを見た時も慌てました! 

 
4.プロのチェリストを目指している学生や若いチェリストに望むことはありますか? 

13才の時に習っていたイスラエルのウージ・ヴィゼル(Uzi Wiesel)教授の口癖はPatience’(忍耐)です。「Patienceをカプセルに入れて飲み薬として売り出すべきだ」とよくおっしゃっておられました。 

また大学で習っていたラファエル・ヴァルフィッシュ(Raphael Wallfisch)教授は‘Happy′を大切にされていらっしゃるように思えました。音楽であろうと何であろうと若い方には両方を頑張って欲しいです。忍耐と楽しむ事の両立を忘れないように!