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佐山 裕樹

佐山 裕樹 さやま ゆうき

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  1. 日本チェロ協会会報 第54号 (2019年12月27日)より

1. 近況を教えてください
昨年1 位を頂いたビバホールチェロコンクールの受賞記念リサイタルを兵庫県の養父市と東京で開催しました。それに併せて11 月から12 月にかけて栃木・京都でも行い計4 カ所でのリサイタルとなりました。ずっと弾いてみたかったメンデルスゾーンのチェロソナタを始め、ソッリマの無伴奏、ラフマニノフのソナタ、パガニーニのモーゼの主題による変奏曲といったとてもハードなプログラムでした。4 公演は初めての経験でしたので、体力的にも精神的にも大変な部分はありましたが、公演を重ねる毎に多くの発見がありとても良い勉強になりました。

2. チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?
母の勧めで4 歳から始めました。その頃のことは覚えていなくて、気がついたらチェロを弾いていたという記憶しかないのですが、始めたばかりの頃は、ティッシュの空箱に菜箸をさしたチェロで座ることに慣れさせていたそうです。

3. 一番ワクワクするときは、どんなときですか?
聴きに来て頂いたお客様の拍手や雰囲気が温かい時はとても落ち着きます。演奏会に向けて毎回しっかり準備をしますが、演奏前は緊張する時もあります。ですが、舞台に一歩足を踏み入れた瞬間に会場全体が自分を応援してくれているという気持ちになり、早く弾きたい、楽しい音楽の時間だとワクワクしてきます。

4. チェロ以外に好きなことはありますか?
趣味はいくつかあります。1 つ目は料理です。一人暮らしを始めてから初めて料理をしたのですが、ハマってしまい色々な料理を試しています。おかし作りも好きでホールの苺のケーキなども作ります。2 つ目は飛行機とカメラです。どちらも好きなので休日はよく羽田空港で望遠レンズを構えて飛行機の写真撮影をしています。また、大きな本番の次の日は自分へのご褒美も兼ねて飛行機に乗りカメラを持ち一人でふらっと旅行に出かけます。

5. 今後どのようなチェリストとして活動していきたいですか
現在、ソロ活動、室内楽の活動だけでなくオーケストラにも強い興味を持って取り組んでいます。師事する堤先生もソリストとしてだけでなく室内楽の名手、名教授としての顔を持ちますし、堤先生の先生であるシュタルケル先生もオーケストラ奏者、名教授としても活動されました。堤先生からも「全部をやろうとするのは本当に大変なことだよ」と言われているのですが、現在重点を置いている3 つの活動の勉強を続けていきたいですし、発展させていきたいです。