1. 日本チェロ協会会報 第54号 （2019年12月27日）より

1. 近況を教えてください
近年では、大学で教育に携わり、各地での演奏活動のほか、今年4 月からは洗足学園小学校オーケストラの統括責任も務めさせて頂いています。殆どの小学生が生まれて初めてそれぞれに選んだ楽器を手にし、一生懸命に譜面を読みながら演奏する姿は本当に健気で可愛いです。また、昨年、CD をリリースしました。（音楽配信サイト“e-onkyo music”の冬のプライスオフキャンペーンにて1 月13 日までセール中です！）Smile – 珠玉のシネマ名曲集https://www.e-onkyo.com/music/album/nycc13003/（アルバムページ）※対象はハイレゾ（高音質アルバム）のみ。

2. チェロを始めたきっかけは？
性格改善のためです。3 歳からピアノを習っていたのですが、ピアノだと練習していても直ぐに立ち上がってお水を飲みに行くような落ち着きのない子供だったそうで、当時、母が「チェロのような大きな楽器を構えていたらわざわざ横に置いて立ち上がることは容易ではないから良いのでは！」と思ったそうで、7 歳のお誕生日にプレゼントしてもらいました。そして、母の学生時代に憧れていた女性の先輩の楽器がチェロだったこともあるそうです。

3. プロのチェリストを目指している学生や若いチェリストに望むことはありますか？
演奏家は人の心に響くような感動を生み出すことが使命です。ただ、チェロを練習して弾くことだけではなく、自分の肥やしをたくさん蓄えるために、いろいろな文化、芸術に触れ、また読書もたくさんして、見聞を広めて欲しいと思います。私のモットーは、[ よく学びよく遊べ] です！そして、日本語以外の言語も勉強していただきたいです。外国の方と音楽を通してコミュニケーションをすることは出来ますが、やはり会話も出来るとなお一層親密度がアップします！オーケストラでも来日される指揮者の殆どの方が英語を話されるので英会話が出来るといいですね！

4. コングレスに向けてメッセージをお願いいたします。
今回は、堤先生をはじめ、素晴らしいチェリストの方々と同じステージに出演させていただけることをとても光栄で嬉しく思っております。今回の催事名にふさわしいと思い、今年（2019 年）の夏、イタリアのピエモンテ州の近く、アックイ・テルメで行われた音楽祭でご一緒した台湾出身のヴァイオリニスト、レイ チャンさんと、ピアニストのジョアンナ ティンさんと、リストがピアノソロのために作曲したトリスティア( オーベルマンの谷)を自らがピアノトリオに編曲したとても重厚で美しいピアノトリオを演奏させていただきます。また、娘が2/9 のジュニア・チェロ・オーケストラで初めて参加させて頂くことになり、今からワクワク、とても楽しみにしています。チェリストは集うことが好きです！弦楽器の中で一番音域の広い楽器だからこそ、可能なチェロアンサンブル。1 人でも多くのお客様にチェロの素晴らしさ、魅力、可能性が更に伝わりますことを願い、最高の3 日間を皆さまとご一緒出来ることを今から心待ちにしております。