学生 演奏家(プロ活動) 日本
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ビバホールチェロコンクール
日本チェロ協会会報 第52号 (2018年11月30日)より
1 . 近況を教えてください この秋からドイツのベルリン芸術大学の大学院で勉強を始めました。日本でのコンサートなどもあり、まだひと月毎に行ったり来たりで落ち着かない生活をしていますが、レッスンや文化がとても刺激的です。1 1 月は、ベルリンで週に 4 日、3 時間のドイツ語の授業を受けに語学学校へ通っています。1 1 人のクラスですが、アジア人は僕ともうひとりで、あとはアメリカやヨーロッパの国の人たちなので、ドイツ語ができなくても英語でコミュニケーションが取れる中、僕は英語ができずに少し寂しいですが、頑張ってはやく習得し、生活に慣れてチェロの練習に専念したいです。こっちにいて一番嬉しいのは、美味しくて種類豊富なチーズが、とても安く買えることです。
2 . チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか? チェロに触れたきっかけは、6 歳くらいの時に母が 1 / 4 のチェロを買ってきた事だと思いますが、演奏家になろうと思ったきっかけになったのは、1 0 歳の時に姉が通っていたジュニアオーケストラに入った事です。正しくは週末に家から追い出された感じでしょうか。そこで桑田歩先生に出会って個人レッスンに通うようになってから、演奏家になることを徐々に意識するようになりました。僕の場合、確か小学校 5 年生くらいまでは継続してチェロを弾く習慣は無く、ひと学年 2 2 人の田舎の小学校で、他の子と同じように生活していました。なので様々な成り行きで今に至るという感じで、今までの偶然が重ならなかったら、今何をやっていたか分からないですね。
3 . 一番ワクワクするときは、どんなときですか? コンサートの依頼を頂いた時や、プログラムを考えている時です。場所や客層を踏まえながら、自分が弾きたい曲を照らし合わせて、どうしたらお客さんが満足してくださるか考えるとワクワクします。僕もそうですが、どうしても知っている曲を聴きに行きたいと思ってしまいますが、コンサートの中で「こんなに良い曲があったんだ」「チェロってこんなに面白いんだ」と、何か新しい魅力を発見してもらえるコンサートにしたいと思ってプログラムを考えたり、練習しています。
4 . チェロ以外に好きなことはありますか? ヴァイオリンの曲や、ヴァイオリン奏者が好きです。ピアニストも興味があります。ヴァイオリニストは、とてもフレキシブルに楽器を扱っているような感じがして、チェロの演奏を聞くよりも、僕にははっきりとその人の持っているものが聞こえてくるところが好きです。あとは、ぼーっとするのが好きで、気がつくとあっという間に時間が過ぎています。また、1 、2 年に 1 回ですが、富士急ハイランドに行くのが生き甲斐です。
5 . チェロ協会のイベントで印象的な出来事はありますか? チェロの日に櫃本瑠音さんとデュオで演奏したのがとても思い出に残っています。先生方を前にとても緊張しましたが、ハルヴォルセンのパッサカリアをふたりで演奏したのはとてもエキサイティングでした。今思うと、暗譜で演奏したあの気合はどこにあったのだろうと思いますが ( 笑 ) 、でも思い出すとそういう挑戦する気持ちみたいなものがふと蘇ってくる、印象に残っている本番です。
6 . 今後どのようなチェリストとして活動していきたいですか? ドイツでの勉強が始まったばかりで先のことはまだ分かりませんが、まずは、なかなか難しいことではありますが、当たり前の事が当たり前にできるチェリストになること。その上で、彫りが深く、多彩な音色が出せる、音楽の幅が広い演奏家になりたいです。また、生涯成長し続けられる演奏家でありたいと思います。
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日本チェロ協会会報 第52号 (2018年11月30日)より
1 . 近況を教えてください
この秋からドイツのベルリン芸術大学の大学院で勉強を始めました。日本でのコンサートなどもあり、まだひと月毎に行ったり来たりで落ち着かない生活をしていますが、レッスンや文化がとても刺激的です。1 1 月は、ベルリンで週に 4 日、3 時間のドイツ語の授業を受けに語学学校へ通っています。1 1 人のクラスですが、アジア人は僕ともうひとりで、あとはアメリカやヨーロッパの国の人たちなので、ドイツ語ができなくても英語でコミュニケーションが取れる中、僕は英語ができずに少し寂しいですが、頑張ってはやく習得し、生活に慣れてチェロの練習に専念したいです。こっちにいて一番嬉しいのは、美味しくて種類豊富なチーズが、とても安く買えることです。
2 . チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?
チェロに触れたきっかけは、6 歳くらいの時に母が 1 / 4 のチェロを買ってきた事だと思いますが、演奏家になろうと思ったきっかけになったのは、1 0 歳の時に姉が通っていたジュニアオーケストラに入った事です。正しくは週末に家から追い出された感じでしょうか。そこで桑田歩先生に出会って個人レッスンに通うようになってから、演奏家になることを徐々に意識するようになりました。僕の場合、確か小学校 5 年生くらいまでは継続してチェロを弾く習慣は無く、ひと学年 2 2 人の田舎の小学校で、他の子と同じように生活していました。なので様々な成り行きで今に至るという感じで、今までの偶然が重ならなかったら、今何をやっていたか分からないですね。
3 . 一番ワクワクするときは、どんなときですか?
コンサートの依頼を頂いた時や、プログラムを考えている時です。場所や客層を踏まえながら、自分が弾きたい曲を照らし合わせて、どうしたらお客さんが満足してくださるか考えるとワクワクします。僕もそうですが、どうしても知っている曲を聴きに行きたいと思ってしまいますが、コンサートの中で「こんなに良い曲があったんだ」「チェロってこんなに面白いんだ」と、何か新しい魅力を発見してもらえるコンサートにしたいと思ってプログラムを考えたり、練習しています。
4 . チェロ以外に好きなことはありますか?
ヴァイオリンの曲や、ヴァイオリン奏者が好きです。ピアニストも興味があります。ヴァイオリニストは、とてもフレキシブルに楽器を扱っているような感じがして、チェロの演奏を聞くよりも、僕にははっきりとその人の持っているものが聞こえてくるところが好きです。あとは、ぼーっとするのが好きで、気がつくとあっという間に時間が過ぎています。また、1 、2 年に 1 回ですが、富士急ハイランドに行くのが生き甲斐です。
5 . チェロ協会のイベントで印象的な出来事はありますか?
チェロの日に櫃本瑠音さんとデュオで演奏したのがとても思い出に残っています。先生方を前にとても緊張しましたが、ハルヴォルセンのパッサカリアをふたりで演奏したのはとてもエキサイティングでした。今思うと、暗譜で演奏したあの気合はどこにあったのだろうと思いますが ( 笑 ) 、でも思い出すとそういう挑戦する気持ちみたいなものがふと蘇ってくる、印象に残っている本番です。
6 . 今後どのようなチェリストとして活動していきたいですか?
ドイツでの勉強が始まったばかりで先のことはまだ分かりませんが、まずは、なかなか難しいことではありますが、当たり前の事が当たり前にできるチェリストになること。その上で、彫りが深く、多彩な音色が出せる、音楽の幅が広い演奏家になりたいです。また、生涯成長し続けられる演奏家でありたいと思います。