日本チェロ協会会報 第45号 （2016年2月29日）より

1. 近況を教えてください

昨年は2枚のCDを出すことが出来 ました。 This is Liberoba／Liberoba-リベロ バ：ピアソラの親友チェリスト／ホ セ・ブラガートさんに会いにブエノ スアイレスに行き、その時に頂いて 来た楽譜の数々や、アンドレ・ギャ ニオンさんとの交流から『チェロと ピアノの為のソナタ』を収録するこ とが出来ました。それらの曲はチェ ロのレパートリーとして多くのチェ リストに知ってもらいたいと思っています。 Sound of the Sky／植草ひろみ　早川りさこ：ガリアーノの『セーヌの ブルース』や、ヒナステラの『忘れる木の歌』、トゥルニエの『チェロと ハープの為のノクターン』など珍しいレパートリーを収録、幼なじみ2 人によるデュオアルバムです。CDの他にハイレゾサラウンドでも配信 されています。 　ご縁を頂いた事で弾くことができる宝物のような曲達に囲まれて、 私が弾く運命も感じながら演奏出来るのが本当に幸せな事！と思う今 日この頃です。 アルバムについてはこちらを：http://www.u1.sokei.co.jp/Hiromi/disco/disco.htm

2. チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか？

ピアノを本格的にやっていた小学生の頃、右の小指が腱鞘炎になっ てしまい、アマチュアでチェロを弾いていた父のチェロを弾いてみたところ、低音の魅力にハマりました。

3. 一番ワクワクするときは、どんなときですか？

新しいレパートリーを考えている時。最近は作曲もするので、曲が どんどんふくらんで行く時などです。

4. 昨年結成されたリベロバの活動についてお聞かせ頂けますか？

作曲家でピアニスト（ニューエイジ・ミュージック）の中村由利子さ んとの自由な音楽を奏でることをコンセプトに結成されたユニットです。二人ともピアソラが好きという事で、ブラガート、グアスタヴィーノなどアルゼンチンものに加えて、自分たちのオリジナル曲やコンサートではその場で頂いたお題を由利子さんが作曲！その場で演奏するなど、チャレンジを続けます。ラジオ番組も毎週やっています。

5. 若いチェリスト（プロのチェリストを目指している学生）に望むこと はございますか？

私の今の活動は人とのご縁が繋がり、コンサートやCDリリースなど 一つずつ夢を叶えています。ご縁を大切に、夢を持って突き進んで欲 しいです。