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新倉 瞳 にいくらひとみ

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日本チェロ協会会報 第44号(2015年8月31日発行)より 

 

  1. 1. 近況や最近の活動を教えてく ださい。  

  2.  スイスでの長年の学生生活に ついに終止符を打ち、スイスで の教員資格を得ました。カメラー タ・チューリッヒのソロ首席チェリ ストに就任しましたが、スイスを 拠点にし、今後は日本での活動、指導にも力を入れて行きたいと 思っています。  また、クラシック音楽と深く繋がっているクレズマー音楽(ユ ダヤの音楽)にも関心を持ち、即興・イディッシュ語で歌う歌を 学んでいます。同時に、バロック音楽にも力を入れようと、最近 はセカンドチェロをバロック仕様にして本格的に自分のレパート リーに取り入れ始めました。

  3. 2. チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?  

  4.  母がピアニストですので、母のお腹の中にいた頃から音楽とは 繋がっていました。母は私を当時住んで居たドイツのデュッセル ドルフにて沢山演奏会に連れて行き、ハープやフルートなど女 性が構えて美しい楽器をあわよくば習わせたかったそうなので すが… 開脚楽器を選んでしまいました。オーケストラや室内楽 で、超花形楽器ではなくても影なる支配者的存在のチェロにと ても惹かれました。

  5. 3. バーゼルの音楽院で学ばれていた時のエピソード等ありまし たら教えてください。  

  6.  5年師事したデメンガ先生は、バロック音楽から現代音楽ま でフレキシブルに演奏される方で、型にはまらず自由に、且つ細 かいテクニックも沢山学びました。とても自分自身が開放された ように思います。日本で師事していた堤剛先生から頂いていた 「ご自分でどう思われますか?」というお言葉、毛利伯郎先生か ら「出来上がっている道を歩くのではなく、自分で歩いた所が自 分の道になるんだよ」というお言葉が、バーゼルに来て自由な気 持ちになってから改めて大切だと感じ、よく分かるようにもなり ました。

  7. 4. 今後どのようなチェリストとして活躍していきたいか教えてく ださい  

  8.  自分にしか出来ないことをしてクラシック界と世に貢献したい です。バロック音楽、クレズマー音楽、スイスのこの土地だから 出会い気づけた音楽の魅力や素晴らしさを日本に持ち運ぶ役割が出来たらと思います。