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倉田 澄子

倉田 澄子 くらた すみこ

日本チェロ協会名誉会員

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日本チェロ協会会報 第40号(2013年9月26日発行)より

1.近況を教えてください
 本番に向けての練習と生徒さんのレッスンをしています。自宅には“カフェ・スミコ”があって(笑)、色々人生相談なんかもしていますよ。
 
2.改めてチェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?
 小学生の頃にふと父の演奏をSPレコードで聴いたのがきっかけで、その時のチェロの音色に心を動かされた記憶があります。12歳の時、堤清先生に薦められ、斎藤秀雄先生を(チェロを持たずに)お訪ねした事がありました。その場で急に「音階を弾いてみなさい」と言われ、堤剛さんのチェロをお借りして弾きました。すると斉藤先生は「5年預かります」と言われ、レッスンを受ける事になりました。今思うと、5年でチェリストとしての見込みがあるか見て下さるという意味だったのでしょうね。

3.4月のリサイタルでは、生誕100年を迎えたお父様(倉田高氏)に想いを捧げる演奏会をなさいました。ご感想はありますか?
 素晴らしいパートナーの方々と自由に楽しく弾かせて
 頂いてとても感謝しています。父は私が2歳の時に亡くなりましたから、父の生誕100年ということもありますが、同時に現在93歳の母親に対する感謝の気持ちもありました。
 
4.倉田先生が一番ワクワクするときは、どんなときですか?
 「今日はどんな音が出るのかしら?」とチェロを触る時です。そして、望んだ音が出ないと一日中落ち込むほど左右されます。父親の音が心に沁みこんでいたせいか、チェロを始めた子供の頃も好きな音が出てからでないと宿題の曲を始められませんでした。
 
5.チェロ協会の活動について今後求めるものがあれば教えてください
 会員の中にはプロもアマチュアもいらっしゃいますが、プロの方ももう少しチェロ協会のイベント(チェロの日など)を通して広く交流を持つことが出来たらと思います。